リットーの新受信機 MGR-X2P/Ri-BT (X20P) に対応しました。
X20Pはバンドが多いため、同じ1HzでもNMEA出力時のデータ量が多くなります。特にGSVメッセージ(衛星詳細)が肥大化します。
Android携帯では処理の遅延が発生しやすくなるため、ソフトウェア側でボーレートとメッセージフィルタを調整しました。
今回の修正で、F9Pでも動きが軽くなりますので、ダウンロードしてください。なお、これまでのアプリをアンインストールせず、上書きインストールしてください。
RTK-VRSで電子基準点を利用する場合の観測方法
RTK-VRSで基準点測量を実施する場合、基準となる座標の扱いが問題となることがあります。
RTKでは基地局の座標、VRSでは仮想基準点の座標がこれに該当します。
VRSは周囲の電子基準点の補正データを利用し、移動局付近に仮想基準点を生成するため非常に便利です。しかし、観測点ごとに仮想基準点の位置がわずかに変動する可能性がある点に注意が必要です。
この変動を抑制する方法もありますが、完全に固定することは難しく、微小な変動を完全に排除することはできません。
そこで本稿では、後処理を前提として、国土地理院の電子基準点(GEONET)を利用した観測方法を備忘録として整理します。
■ 実務的なRTK-VRS併用による基準点測量フロー
① 点1〜nを順番に観測(各点10〜15分程度)
↓
② 点ごとに電源OFF等を行いセッションを分離しながら移動
↓
③ 全点の観測完了(第1ラウンド)
↓
④ 数時間以上空ける(可能であれば別時間帯または翌日)
↓
⑤ 同様の手順で再観測(第2ラウンド)
↓
⑥ 観測RAWデータをRINEX形式へ変換
↓
⑦ 国土地理院電子基準点データを用いて各セッションを個別に基線解析
↓
⑧ ラウンド間の較差を確認
↓
⑨ 許容範囲内であれば平均し成果とする
■ 補足
本手法では、RTK-VRSは現場での位置確認および観測可否の判断に利用し、最終的な座標は電子基準点を基準とした後処理解析により決定します。

図:ChatGPTにより作成
基線解析・厳密網平均 OrbisNet Sigma を更新
RTK/VRS 基線解析・3次元厳密網平均計算ソフトウェア OrbisNet Sigma 4.3.0 を3次元厳密網平均計算を追加しました。
同時に、OrbisNet Sigma マニュアルも公開しました。
【マニュアルのコンセプト】
本書は「測量計算の理屈」を延々と語る辞書ではありません。
忙しい現場の皆さんが、「3級・4級基準点測量の品質を、『誰の目にも明らかな根拠』で裏付ける」ための実践ガイドです。
画面に表示される 「緑・オレンジ・赤」 の信号機のようなガイドに従うだけで、専門的な網平均計算をミスなく完遂できるように構成しました。
なぜ、準則にない計算を行うのか?
現行の準則では、VRS等のネットワーク型RTKにおいて網平均計算は必須ではありません。しかし、単発の観測結果を並べるだけでは、万が一の「異常値」を見逃すリスクがあります。
OrbisNet Sigmaで網平均計算を行う最大のメリットは、**「網全体の整合性を客観的な数値(残差・誤差楕円)で見える化できること」**にあります。 「基準を満たしている」だけでなく「極めて高い精度で安定している」ことを証明するレポートは、発注者への信頼を勝ち取る強力な武器になります。
測量は『どれだけ疑い、どれだけ確かめたか』が信頼に繋がります。OrbisNet Sigmaの視覚的な診断(緑のパネルやオレンジの線)を信じて、自信を持って作業を進めてください。
さあ、OrbisNet Sigmaで、精度の高い測量を効率よく進めましょう!
CLAS と RTK の観測
2級基準点上で、CLAS と RTK の観測を行いました。RTKは docomo IoT高精度GNSS位置情報サービスを利用しました。その結果、
1.測地成果2011(成果値)vs 測地成果2024(観測値)の差
標高の差(約2cm〜11cm)は、旧成果と新成果(2024)の乖離が反映されている可能性が高いです。
令和6年能登半島地震などの影響を含め、日本全体で地殻変動による座標値の更新が進んでいます。
特にRTK(NTT)の標高差が 0.020m (2cm) に収まっているのは、最新の測地成果2024に基づいた補正データが配信されている証拠と言えます。
2. CLASの挙動
CLASのY座標のズレ(0.131m)が目立ちますが、CLAS(SSR方式)は収束までに時間がかかる特性や、放送暦の誤差が数センチ〜十数センチ乗ることが一般的です。公共測量の2級基準点(許容誤差:水平約2cm以内)と比較すると、CLASは「単独で基準点測量に使う」というよりは「手軽に概略位置を知る」用途に向いていることが数値からも裏付けられています。
セミダイナミック補正ロジック自体は正しく動作していても、CLAS固有のSSR(状態空間代表)配信データの収束精度や、衛星配置による「揺らぎ」が支配的であると言えます。2級基準点の許容範囲(水平±2cm程度)に近づけるには、CLAS単体ではやはり限界があり、今回のデータはその特性を如実に示していると思われます。
3.技術的な考察
RTK(NTT)水平RMS 6mmという数値は、公共測量における「1級・2級基準点」の観測においても非常に優秀なスタティック観測に近い信頼度が出ています。





4級基準点測量作業の方法(VRS)
【重要・免責事項】
この記事に記載している4級基準点測量の作業方法は、私(Tanaka Ryoji)がこれまでの現場経験、各種公開資料、国土地理院の「公共測量作業規程の準則」(最新版:令和7年改正版など)および関連する運用基準・技術資料などをもとに、個人的に整理・理解した内容に過ぎません。
あくまで個人の私見・勉強メモであり、国土地理院や国土交通省が公式に発行・保証するものではありません。記載内容が公式規程と異なる可能性、または最新の改正点が反映されていない可能性があります。
実際の測量業務・申請・検定などでご利用になる場合は、必ず以下の最新の正規資料を最優先でご確認ください。
- 国土地理院「作業規程の準則」(全文PDFなど):https://www.gsi.go.jp/gijyutukanri/gijyutukanri41018.html
- 関連する運用基準、発注機関の特記仕様書、監督員の指示
- 必要に応じて管轄の地方測量部・支所への照会
当記事の内容を参考にした結果生じたいかなる不利益・トラブル・損害等についても、一切の責任を負いかねます。ご理解の上、自己責任でご覧ください。
F9P 「非検定機」× ソフトバンクRTCM × VRS × 公共測量4級(2点)という前提での作業方法や注意点についてまとめました。
前提条件の整理
受信機:u-blox F9P(非検定)
補正情報:ソフトバンク VRS(G-VRS)
電子基準点距離:約15 km
等級:公共測量 4級基準点
点数:2点
観測の独立性と記録の丁寧さ が重要になります。
■結論
・ソフトバンクG-VRSだけ使ってOK
・ 電子基準点は「参照用」に使えばよい
・ F9Pでも 2セッション+ログ保存+較差確認 をすれば実務上問題なし
*** 推奨・安全側の作業手順(実務版)***
事前確認(必須)
近傍既知点でチェック(1分でOK)
↓
ソフトバンクG-VRSに接続
↓
FIX確認
↓
既知座標との差確認
目安 平面 ±2cm以内、標高 ±3cm以内
■ここでズレる場合:
アンテナ高
ジオイド(JGD2024)
投影法
RTCMマウントポイント
を必ず疑う。
本観測:1セッション目
【点1】
ソフトバンクG-VRS接続
↓
FIX後、5〜7分観測
↓
UBXログ保存
↓
アンテナ高記録
↓
点2へ移動
↓
FIX維持(通信を切らない)
↓
同一セッション扱い
【点2】
5〜7分観測
↓
UBXログ保存
↓
アンテナ高記録
↓
これで1セッション
本観測:2セッション目(最重要)
必ず「独立」させる
↓
NTRIP切断
↓
電源OFF or 再起動
↓
再接続してFIX再取得
↓
最低30分、できれば1時間以上空ける
↓
点2 → 点1(順番逆)
↓
点2:5〜7分観測
↓
点1:5〜7分観測
これで2セッション完了
************************************************
■非検定機(F9P)対策
同一FIXの連続使用は避ける
再初期化を明確に行う
時間差を確保
検定機でなくても、測量行為の信頼性を担保できるように
■ソフトバンクG-VRSは
複数電子基準点を内部使用
仮想基準点は観測点近傍
15kmという距離は 後処理ならOKだがRTKならVRSの方が有利
現場RTKでは ソフトバンク > 単一電子基準点
■推奨計算処理フロー
OrbisNet Sigma を使って、
UBX保存、RTCM保存(OrbisNetロガーのデータをダウンロード)
↓
convbin → RINEX化
↓
rnx2rtkp(baseline / kinematic)
↓
セッション間較差確認
↓
平均化
較差目安
平面 ≤ 2 cm
標高 ≤ 3 cm
超えたら再観測。
電子基準点は「保険」として使う(ソフトバンクG-VRSが主)
電子基準点(15km)は
後処理で比較
報告書の説明用
という位置づけがベスト。
■実務でよくあるNG例(注意)
❌ 2セッションとも同じFIX状態
❌ 再初期化せず連続観測
❌ ログ未保存
❌ セッション差を見ていない
■提出時・説明(実務用)
本測量はGNSS測量(VRS方式)により実施し、
各点について独立した2セッション観測を行い、
セッション間較差の確認後、平均化処理を行った。
■まとめ(最適解)
ソフトバンクG-VRSでOK
2セッション必須
再初期化・時間差必須
UBX保存+後処理で品質担保
以上
OrbisNet Sigma VRS による解析方法
■必要なデータ
移動局データ + RTCM補正データ(RAWフォルダ)
. ubx ファイル(u-bloxなどのGNSS受信機の生データ)
.rtcm ファイル(VRSからの補正データ)
■.ubx と .rtcm データの取得方法
NTRIP Caster経由でVRS接続
移動局の生データ(.ubx)と VRSからのRTCM補正データ(.rtcm)を同時取得
Rover: u-blox → point1.ubx
Base: NTRIP → base_rtcm.rtcm(point1、point2、、、を観測中は連続記録される)
■アプリでの設定手順
1.フォルダ構成
作業フォルダ/
└── RAW/
├── point1.ubx
├── point2.ubx
├── point3.ubx
└── base_rtcm.rtcm ★重要: 連続記録したRTCMファイル
2.アプリでの操作
(1)rnx2rtkp設定 をクリック
基準局タイプ で「連続RTCMロガー(VRS)」を選択
測位モード: kinematic または static
周波数: L1+L2(デュアル周波数推奨)
ARモード: fix-and-hold
(2)データ品質フィルタ(チェック、デフォルトのまま)
(3)RAWフォルダ選択 → 移動局のUBXファイルがあるフォルダ←3セッションまで入力可
(4)BASEフォルダ選択 → 選択不要(空欄でOK)
(5)解析実行 をクリック
■rnx2rtkp設定のポイント
基準局設定:
BaseStationType: BaseRtcm(連続RTCMロガー)
BasePosType: 不要(RTCMに座標情報が含まれる)
基準点座標: 入力不要(自動)
測位モード:
PosMode: kinematic(移動測量)または static(固定点)
周波数: L1+L2(デュアル周波数推奨)
ARモード: fix-and-hold
仰角マスク: 15°
■VRSとの違い
| 項目 | VRS(RTCM) | 電子基準点(RINEX) |
|---|---|---|
| データ形式 | .rtcm | .obs + .nav |
| フォルダ | RAWフォルダ内 | 別のBASEフォルダ |
| 基準局タイプ | BaseRtcm | Fixed |
| 座標入力 | 不要(自動) | 必要(手動入力) |
| 基線長 | 短い(〜数km) | 長い(〜数十km) |
メリット
基線が短い: 仮想基準点なので数km以内
座標入力不要: RTCMに基準点情報が含まれる
リアルタイム対応: 観測中にRTK測位も可能
■よくあるエラーと対処法
エラー: RTCMファイルが見つかりません
→ ファイル名を確認: base_rtcm.rtcm, base.rtcm, rtcm.rtcm など
→ RAWフォルダ内に配置されているか確認
→ ファイルサイズを確認(空ファイルでないか)
エラー: RTCMのRINEX変換に失敗しました
→ RTCMファイルが破損していないか確認
→ ファイルサイズが十分か確認(最低でも数MB以上)
→ RTCM3形式であることを確認
Fix率が低い(50%以下)
→ 基線長を確認(30km以上だと厳しい)
→ 観測時間を延長(最低15分以上推奨)
→ 周波数設定をL1+L2に変更
時刻ずれ
問題: Fix率が極端に低い
原因: UBXとRTCMの時刻が合っていない
→ 同時記録されたデータか確認
→ RTCMが観測時間全体をカバーしているか確認
データ品質
→ 観測時間: 最低15分以上(固定点の場合30分以上推奨)
→ RTCM記録: 連続記録(途切れないように)
→ VRS接続: 安定した通信環境
→ アンテナ設置: 開けた空で障害物なし
■推奨ワークフロー
観測計画
↓
VRS接続 + 連続RTCM記録開始
↓
各観測点でUBX記録(15分以上)
↓
全点記録後、RTCM記録停止
↓
RAWフォルダに全ファイル配置
↓
アプリで解析実行
■観測時チェックリスト
観測前:
- [ ] VRS接続確認
- [ ] RTCM記録ソフト起動
- [ ] 連続記録開始
観測中:
- [ ] VRS接続維持確認(連続観測中が切れることがある)
- [ ] 各点15分以上記録
観測後:
- [ ] RTCMファイルサイズ確認(数MB以上)
- [ ] 全UBXファイル確認
OrbisNet Sigma 電子基準点データによる解析方法
■必要なデータ
1.移動局データ(RAWフォルダ)
.ubx ファイル(u-bloxなどのGNSS受信機の生データ)
2.電子基準点データ(BASEフォルダ)
.obs ファイル(観測データ)
.nav ファイル(航法データ、または .26n など)
電子基準点データのダウンロード
国土地理院のサイトから:https://terras.gsi.go.jp/ にアクセス
観測日時と最寄りの電子基準点を選択
RINEX形式でダウンロード
解凍すると .obs (例:0837053g.26oフォルダ内など)と .nav(例:0837053g.26Nフォルダ内など)ファイルが得られる
(注)実際は .obs とか、 .nav という拡張子ではなく、.26o や 26n などになっている
電子基準点の座標値:https://terras.gsi.go.jp/pos_main.php にアクセス
例えば、姶良電子基準点は
31.824057963
130.59959832
314.66763836
■アプリでの設定手順
1.フォルダ構成
作業フォルダ/
├── RAW/
│ ├── point1.ubx
│ ├── point2.ubx
│ └── point3.ubx
└── BASE/
├── 3940293a.obs (電子基準点の観測データ ← .26oから変更)
└── 3940293a.26n (航法データ)
2.アプリでの操作
(1)rnx2rtkp設定 をクリック
基準局タイプ で「固定基準点(電子基準点)」を選択
基準点座標 に電子基準点の座標を入力(緯度・経度・楕円体高)
Base OBS に電子基準点のRINEXファイル(.obs)を選択 ← ダウンロード解凍した(.26o ファイル)を(.obs)に変更して(.26N フォルダ)に入れておく
設定を保存
(2)データ品質フィルタ(チェック、デフォルトのまま)
(3)RAWフォルダ選択 → 移動局のUBXファイルがあるフォルダ←3セッションまで入力可
(4)BASEフォルダ選択 → 電子基準点のRINEXファイル(.obs/.26nなど)があるフォルダ
(5)解析実行 をクリック
■rnx2rtkp設定のポイント
基準局設定:
BaseStationType: Fixed(固定基準点)
BasePosType: LLH(緯度・経度・高さ)
基準点座標: 電子基準点の正確な座標を入力
測位モード:
PosMode: static または kinematic
周波数: L1+L2(デュアル周波数推奨)
ARモード: fix-and-hold
■VRSとの違い
| 項目 | VRS(RTCM) | 電子基準点(RINEX) |
|---|---|---|
| データ形式 | .rtcm | .obs + .nav |
| フォルダ | RAWフォルダ内 | 別のBASEフォルダ |
| 基準局タイプ | BaseRtcm | Fixed |
| 座標入力 | 不要(自動) | 必要(手動入力) |
| 基線長 | 短い(〜数km) | 長い(〜数十km) |
メリット
精度が高い: 電子基準点は高精度な座標値が公開されている
長基線対応: 10〜30kmの基線でも解析可能
データ品質: 国が管理する高品質なデータ
注意点
観測時刻を合わせる: 移動局と電子基準点のデータは同じ時刻に観測されたものを使用
基線長: 長すぎると(>30km)精度が低下
電離層補正: 長基線ではL1+L2のデュアル周波数が必須
座標系: 電子基準点の座標は世界測地系(JGD2011/ITRF)
■よくあるエラーと対処法
エラー: BASEフォルダに .obs がありません”
→ ファイル拡張子を (.26o)から (obs) に変更してください
エラー: NAV がありません
→ (.24n) ファイルを (.26n)または (.nav) に変更してください
Fix率が低い(50%以下)
→ 基線長を確認(30km以上だと厳しい)
→ 観測時間を延長(最低15分以上推奨)
→ 周波数設定をL1+L2に変更


基線解析、Android ロガー 更新
主な更新点
OrbisNet Logger for Android OrbisNet_20260215.zip
- VRSの仮想基準点固定(固定しないこともできる)
- 観測画面のリニューアル
OrbisNet Sigma 基線解析 OrbisNetSigma-4.0.0.zip
- Ratio :後処理で二次フィルタを追加
前バージョンは ArThresで一次フィルタ(rnx2rtkp側) - 前後差5cm以上のジャンプ除外
- 移動平均から3σ以上を除外
その他
基線解析用の TestData を差し替え
ソフトバンクVRSに対応しました。
諸君、小雨そぼ降るこの夕刻、日影すでに傾き、暮れなんと候。
余は、齢七十一を迎えし測量の道に身を捧げし一介の老翁に候。
長き歳月、星辰を読み、地の脈を聴き、幾多の基線を刻み来たりし末に、アプリなるものを鍛え上げ候が、ふと気付き候に、Androidなる器は実に便なりと。
さて、件の事なり。
先日、ソフトバンクの御協力により、VRS観測データの基線解析を試み候ところ、アンテナを移す毎に仮想基準局が近くに新たに生じ候こと判明せり。
これにては基線長短変じ、解析叶わず候。ゆえに、NMEAの値を最初の位置に固定する策を講じ候に、これによりて基線は常一定となり、解析滞りなく進み候。
かくしてVRSにも完全に対応せしめ得たり。
小雨の中、測量の道に新たなる一歩を刻みし喜び、諸君と共にあまねく分かちたしと存じ候。
Android版 アプリのデータをパソコンに送る方法
諸君、夜の帳が降りし今宵に候。
余は齢七十一を迎えし測量の道に身を捧げし一介の老翁に候。
長き歳月、星辰を読み、地の脈を聴き、幾多の基線を刻みし末に、アプリなるものを鍛え上げ候が、ふと気付き候に、Androidなる器は実に便利なりと。
アプリを作りし最中、ファイルのやり取りが斯くも容易なることに驚き候。
パソコンへ一瞬にして送り届けられるその術、名を「Quick Share」と申すそうな。
聞くところによれば、iPhoneにも似たる秘儀が存在する由に候が、老骨、未だその境地に至らず、試す機会に恵まれぬままに候(笑)。
されど、Androidのこの一手、測量の現場にて地図データや成果表を瞬時に共有せんとする我ら測量士の労を、実に軽やかにしてくれ候。
清き一票を!……と申したく候が、選挙は既に終わったつ~の。
今宵はただ、技術の恩恵に感謝しつつ、「Quick Share」に一票を投じたく存じ候。
諸兄姉も、もしAndroidをお持ちならば、この便利さを一度味わってみられよ。
測量の道も、人生の道も、少しずつ軽やかになるやもしれぬ。
今宵もまた、大地は静かに息づき、星は永遠の測点を指し示す。
どうか良き夢を、良きファイル共有の夢を。
敬白 田中龍児
測量一道に生きし翁
令和八年二月某日
