CLAS と RTK の観測

2級基準点上で、CLAS と RTK の観測を行いました。RTKは docomo IoT高精度GNSS位置情報サービスを利用しました。その結果、
1.測地成果2011(成果値)vs 測地成果2024(観測値)の差
標高の差(約2cm〜11cm)は、旧成果と新成果(2024)の乖離が反映されている可能性が高いです。
令和6年能登半島地震などの影響を含め、日本全体で地殻変動による座標値の更新が進んでいます。
特にRTK(NTT)の標高差が 0.020m (2cm) に収まっているのは、最新の測地成果2024に基づいた補正データが配信されている証拠と言えます。

2. CLASの挙動

CLASのY座標のズレ(0.131m)が目立ちますが、CLAS(SSR方式)は収束までに時間がかかる特性や、放送暦の誤差が数センチ〜十数センチ乗ることが一般的です。公共測量の2級基準点(許容誤差:水平約2cm以内)と比較すると、CLASは「単独で基準点測量に使う」というよりは「手軽に概略位置を知る」用途に向いていることが数値からも裏付けられています。
セミダイナミック補正ロジック自体は正しく動作していても、CLAS固有のSSR(状態空間代表)配信データの収束精度や、衛星配置による「揺らぎ」が支配的であると言えます。2級基準点の許容範囲(水平±2cm程度)に近づけるには、CLAS単体ではやはり限界があり、今回のデータはその特性を如実に示していると思われます。
3.技術的な考察
RTK(NTT)水平RMS 6mmという数値は、公共測量における「1級・2級基準点」の観測においても非常に優秀なスタティック観測に近い信頼度が出ています。