AI時代だからこそ、肉体労働に夢を持てる社会を
AIの進歩は、私たちの暮らしを大きく変え始めています。
今後は一部の高度な技術者がAIを駆使して高い付加価値を生み出す一方、多くの人はAIでは代替できない細かな手作業や肉体労働に従事する割合が増えていくかもしれません。
もちろん、体を動かす仕事が好きな人もいます。
しかし、そうではない人にとっては、「生活のために仕方なく働く」という毎日になってしまう可能性があります。
私は、そんな社会にはしたくありません。
たとえ肉体労働であっても、自分で考え、工夫し、技術を活かしながら働ける環境であれば、人は夢や希望を持って生きられるはずです。
そこで、この老人が一つ考えました。
私の住む鹿児島県姶良市は、農業が身近な地域です。
しかし、多くの地域と同じように、高齢化や後継者不足という課題を抱えています。
私はこれまでAIを活用してさまざまなソフトウェアを開発してきました。
その経験を農業に生かせないだろうかと考えた結果、まず取り組もうとしているのが農業用マシンガイダンスシステムの開発です。
最初はトラクターの走行を支援するガイダンスシステムですが、将来的には自動運転へと発展させたいと考えています。
しかし、私が本当に作りたいのはソフトウェアではありません。
AI、GNSS、プログラミング、電子工作などの技術を活用しながら、農業という現場で新しい価値を生み出せる環境です。
農業に興味があり、「AIを使って何か新しいことに挑戦したい」と考える若い人たちにとって、これほど面白い分野はないと思います。
マシンガイダンスだけでなく、ハウス栽培、環境制御、収穫支援、データ分析など、AIが活躍できる場面は数え切れないほどあります。
もし姶良市から、このような取り組みが生まれ、「農業×AI」のまちとして全国に知られるようになればどうでしょう。
新しいことに挑戦したい若者が集まり、地域に活気が生まれ、高齢化が進む農業にも新しい風が吹くかもしれません。
私は、その最初の一歩として農業用マシンガイダンスを作ろうとしています。
一人の開発から始まる小さな挑戦が、やがて地域を変え、日本の農業を少しでも明るい方向へ変えるきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。
AIは、人から仕事を奪うための技術ではない。
人が肉体を動かしながらも頭を使い、学び、工夫し、夢を持って働ける社会をつくるための技術である。
私はその第一歩として、農業用マシンガイダンスの開発に挑戦する。