RTKセンチナビで精密測量を

今度の大雪で考えたことです。

除雪車が安全に作業するためには、RTK精度の3次元地図が欠かせません。

雪解けの季節が来たら、すぐに地図作りに取り組むべきです。

そんな場面で、センチナビが力を発揮できれば嬉しいです。

画像はAIに描いてもらいました。すごい (@_@)

OTG ケーブルについて

Android では USB 接続でアプリを動かす場合、OTG ケーブルか OTG 変換アダプターが必要です。
OTG ケーブルであれば何でもOKと思っていましたが、どうも違うようです。

画像の A は 〇、B はつながっているように見えましたが、Fix しませんでした。

A

B

ublox の F9P 復活

ublox F9P は、最近ほとんど使っていませんでしたが、アンドロイドスマホと USB (OTGケーブル)でつないで、RTK ナビが動くようにしました。

また、F9Pの設定はなかなか面倒ですが、アンドロイドスマホで USB で接続し、一発でできるようにしました。

F9P をお持ちでない方は、リットーの MGR-9P/Ri をご注文ください。他に2周波のアンテナとタイプCのOTGケーブルが必要です。

今回のアプリ KabutoUBRTKW の価格は1年間1万円、CLAS のサーバーと接続する場合は年間1万円です。メール tanaka(a)clas.jp でお申し込みください。(a)は@です。

センチメートル精度ナビを改良

①でカーナビと同じように地図が回転します。
②で地図と航空写真の切り替えができます。

このシステムの利用法としては、以下のようなものが考えられます。

災害救助支援
山奥で発生した災害現場に向かう救助隊が、移動局アンテナをヘルメットに装着し、センチメートル精度のナビを活用して捜索を開始。しかし、現場の地形が複雑で、位置情報だけでは正確な移動が難しい場合、本部が地図をリアルタイムで確認しながら、「もっとまっすぐ進め」「右へ移動」などの具体的な指示を送ることで、効率的な捜索活動を支援できる。

農業用自動運転システム
センチメートル精度の位置情報を活用し、トラクターやドローンの自動運転を支援。地図回転機能や航空写真切り替えにより、地形や作物の成長状況を詳細に把握しながら、最適なルートで作業を進めることが可能。

建設・測量業務の精密ナビゲーション
建設現場や測量現場では、正確な位置情報が求められる。リアルタイムで地図を回転しながら進行方向を把握し、航空写真を活用して地形の変化を確認することで、効率的な作業が可能になる。

アウトドアや登山の安全管理
登山者がセンチメートル精度のナビを持つことで、迷いやすいルートでも正確な位置情報を把握できる。さらに、救助隊や管理者がリアルタイムで登山者の位置を確認し、適切なルートを案内できるため、遭難のリスクを大幅に減らせる。

高精度ドローン運用
センチメートル精度のGPS情報を利用することで、ドローンによる空撮や測量、災害現場の偵察などをより正確に実施できる。地図と航空写真を切り替えながら、最適な飛行ルートを選択可能。

このように、センチメートル精度のナビを活用することで、さまざまな分野での精密な位置情報管理が可能になり、業務の効率化や安全性の向上に貢献できます。

動画は、移動している様子を自宅にあるPCでキャッチし、画面キャプチャしたものを36倍速に変換したものです。
また、RTKのマウントポイントはソフトバンクのリアルタイム・高精度測位サービス ichimillを利用しました。

センチメートル精度のナビ完成

センチメートル精度のナビ完成です。

私もあいかわらず元気ですが、地理院地図、地理院航空写真は元期(げんきと読みます)なんですね。すごい、ぴったんこ(^^)

さて、このシステム、何に使うかが問題ですが、とにかく面白い \(^o^)/

テストしてみて驚いたこと
その1 NTT の RTK 基準局はすごいです。もう自前の基準局は要らないかな?
その2 地理院地図、航空写真はぴったんこ合います。さすが地図の王様、国土地理院

動画は、移動している様子を自宅にあるPCでキャッチし、画面キャプチャしたものを36倍速に変換したものです。

KabutoDynaEXE について質問がありました

clas.jpでは、現在もAndroidアプリの開発を進めていますが、最初はパソコン向けにCLAS(センチメートル級測位補強サービス)の今期元期変換システムの開発から始めました。

CLASはRTKほどの高精度ではありませんが、インターネット不要・基準点不要で単独測位が可能という利点があります。ただし、CLASで得られる座標は今期座標のため、通常はインターネット環境で国土地理院の計算サイトを使って元期座標に変換する必要があります。しかし、それではCLASのメリットが活かせません。そこで、現地で変換できるソフト「KabutoDynaEXE」 を開発しました。

KabutoDynaEXEの仕組みに関する質問を受けたため、詳細については国土地理院のサイトを案内しました。

KabutoDynaEXEのアルゴリズム: 国土地理院の資料(7ページ付近)

今期・元期について: 国土地理院の解説

アンドロイドアプリのインストール方法

この辺で、アプリのインストール方法を再掲します。

(KabutoMLRTKWをインストールする場合の例)

とりあえず、インストール
       ↓
(緑四角点々の)アイコンを長押し   *KabutoMLRTKWの場合です。
       ↓
アプリ情報
       ↓
権限 位置情報 付近のデバイス を許可
       ↓
アイコンをタップして立ち上げる
       ↓
KabutoMLRTKWのマウントポイント等入力
       ↓
Bluetoothを選択して、次の画面へ
       ↓
パラメータ読み込み
       ↓
ここで一旦アプリを閉じる
       ↓
PCとアンドロイドをUSBでつなぐ
       ↓
USBの使用方法でファイル転送を選ぶ
       ↓
PCに内部共有ストレージが出るのでダブルクリック
       ↓
Androido →data→jp.clas.mlrtkw.kabuto→files→Documents と進める。
       ↓
Documentsの中に、semidyna.txt と geoid.txt を入れる。

これで、アプリが使えるようになります。

RTK 移動局位置リアルタイム表示アプリを販売開始

地理院地図にRTK移動局の位置をリアルタイム表示できるようになりましたが、サーバーの設定も終わりましたので、本日よりアプリを販売します。
1年間ライセンスの価格は、10,000円 + 消費税 です。
ただし、
NTTソフトバンクRTKハンドオーバーマウントポイントに加入 している方でないと使えません。
CLASのGoghかRitto製の受信機でしか使えません。

なお、本日より1か月間内にお申し込みの方には無料でご提供「致します」(ドクターX調で)
対象:(次の条件を満たす方)
・CLASから受信機を購入された方
・NTTかソフトバンクのRTKハンドオーバーマウントポイントに加入している方

よろしくお願いします。