OrbisNet Sigma 更新

やっと、スタティック測量・RTK測量の基線解析から三次元網平均までを行えるソフトが、完成に近づいてきました。

ここまでの道のりは、ひとつを直せば別のところで問題が起きる、という試行錯誤の連続でした。それでも、観測と解析を繰り返しながら一つひとつ問題を解決し、ようやく一つの形になってきました。

図は、2か所の電子基準点を利用して行ったスタティック測量の例です。地理院地図とGoogle Earthを使って、電子基準点と観測点の位置関係を表示しています。

PCV補正の重要性

基線解析では、観測データだけでなく、アンテナ位相中心補正(PCO・PCV)も重要な解析要素であり、これを適用しないと高さ成分を中心に系統誤差が生じます。

IGS(International GNSS Service)や国土地理院では

  1. 座標はARPで管理
  2. ANTEXファイルにPCO・PCVを保存
  3. 基線解析時に両アンテナを補正

という方法を採用しています。

この方式なら

  • 新しいアンテナが出ても対応できる
  • ANTEXが更新されても再解析できる
  • 世界中で同じ基準になる

という利点があります。

ARP (Antenna Reference Point):アンテナ基準点
PCO (Phase Center Offset):アンテナ基準点(ARP)と位相中心の平均的なずれ
PCV (Phase Center Variation):衛星方向によって変化する位相中心のずれ